Pommeracという果物をご存知ですか?
ポムラックとは
別名マレーアップル、マウンテンアップル、など様々な呼ばれ方がある、りんごに似た果物です。
植物の名前としてはシジギウム・マラッセンスと呼ばれているようです。
Syzygium malaccenseには多くの英語の一般名があります。マレー ローズ アップル、または単にマレー アップル、マウンテン アップル、ローズ アップル、オータハイト アップル、ピンク サテン アッシュ、プラムローズ、ポムラック(フランス語で「マレーのリンゴ」を意味するポム マラックに由来)として知られています。[2]オタヘイト カシューと呼ばれることもありますが、カシューとは関係ありません。
https://en.wikipedia.org/wiki/Syzygium_malaccense#:~:text=It%20is%20known%20as%20a,is%20not%20related%20to%20cashew.
トリニダード・トバゴではフランス語由来の呼び名、Pommerac(ポムラック)が採用されているようです。
見た目
日本のりんごとは違って、実はやや縦長です。どちらかというと洋梨に似ています。
やや薄い赤色がかわいいです。
縦に5cm〜8cmくらいの大きさで、日本の一般的なりんごよりは小ぶりです。
お尻の方はかなり窪んでいます。
半分に割ってみました。
力加減を間違えて、右側はタネごと割ってしまいました。
種は丸く大きく、タネの周りはふわふわと毛羽立っています。アボカドの種に似ています。
種の中は緑色です。
上下を落とし、1/4の大大きさに切りました。褐変しなさそうでしたが、念の為、切った後にライム水に潜らせました。
味と食感
りんごみたいなものなので、このまま皮付きで生で食べることができます。
味は…
甘さ控えめの梨に似ています。今回購入したものは特に甘くなかったため、瓜のような味がします。
果実自体はそんなに固くなく、サクサクしていません。少し熟れすぎた梨のような柔らかさです。とはいえ、甘くないのでそんなに熟している感じもありません。
香りはりんごに似てるのですが、少し発酵したような香りもします。
現地の人々はこれを美味しい果物として、生で食べるのが一般的なようです。。
煮てみた
香りはとても良いのですが、あまりにも甘くなくて食べきれそうになかったので、煮てコンポートのようにしてみました。
先ほどの切ったポムラックと総量の13%くらいのグラニュー糖を鍋にいれ、中火でコトコト煮ました。
そして出来上がったのがこちら
なんだこれは…
皮の色が抜けてなんとも言えない色になりました。
エリンギのような、ホルモンのような、なんなんでしょうこれは。見た目が悪すぎます(笑)
ハロウィンのお菓子を作るときに、指先の爪の代わりに使えそうです。生き物の舌にも見えます。。
見た目は難ありですが、味は甘みが足されて完全にりんごになりました!
さらに言えば、もともと果物が持っている発酵したような香りによって、砂糖しか入れていないのにお酒を使ったような奥深い風味がつきました。
コンポートにする際は皮を全て剥いてしまうか、赤の着色料を入れて煮た方が見た目がマシになると思います。
お菓子にしてみた
コンポートのままでも十分美味しく食べられましたが、作りすぎたのでお菓子にしてみました。
味はりんごにそっくりだったので、りんごのクランブルケーキならぬ、ポムラックのクランブルケーキにしてみました。
生地にはペーストにしたさつまいもを加え、表面にクランブルと少量のポムラックを散らしました、
焼き上がりは良い感じになりました。
味もバッチリで、トリニダード・トバゴには存在しない秋のような味わいを感じました。(トリニダード・トバゴには夏しかありません。)
余談
生地の中間にポムラックのコンポートを並べてみたのですが、断面はハムやベーコンが挟まっているように見えます(笑)
見た目が良くないので、ポムラックは一口大に切って、生地全体に混ぜ込んだ方が良さそうでした。
日本では手に入りにくい食材だと思いますが、見かけた際は食べてみてくださいね。
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