【実録】日商簿記2級のネット試験を受けてみました

日商簿記2級のネット試験を実際に受けてみましたので感想などまとめたいと思います!

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日商簿記のネット試験

簿記の試験は決まった場所と日時に年に3回、ペーパーテストしかないと思っていたので、転居が多い私は受験の予定を立てられず、取得をあきらめていました。そんな最中、商工会議所よりこんなうれしいお知らせが。

日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験につきましては、2020年11月30日(月)から受験申込を受け付けております。試験施行開始日は、3級は2020年12月14日(月)から、2級は2020年12月21日(月)からとなっております。

https://www.kentei.ne.jp/32364

コロナウイルスが流行し、集団で試験を受けるという行為が難しくなり、そういった中で商工会議所がネット試験を実施するようになったものと思われます。

私が受験したのは2021/11と2021/12で、ネット試験が始まってから約1年後です。

ネット試験のメリット

自分の都合に合わせて試験日時を決められる!

自分の都合の良い日時に事前にテストセンターの予約を取り、受験することができるので、予定を立てやすいです。さらに、試験日の3日前の23時59分まで予約の変更が可能なので、もう少し勉強してから受けたいときや、急に予定が入ってしまった場合などにも非常に融通が利きます。

※ペーパーテストの実施される前後9日間はネット試験の予約ができませんので注意してください。予約不可の期間は日商簿記検定試験のサイトで公表されています。

落ちてもすぐに受けなおせる!

ペーパーテストの場合は次の開催まで期間が空いてしまいますので、勉強内容を忘れてしまいそう…と心配になってしまいますが、ネット試験の場合は試験日の翌日から次のネット試験予約を取ることができるので、勉強内容を忘れないうちに再受験が可能です!

問題文や記入欄が見やすい

この評価は個人差があると思いますが、私は普段からスマートフォンやパソコンで文字を読むことが多いので、試験問題を画面上で見るネット試験の方が紙で解くよりも解きやすかったです。また、仕分けの問題で、勘定科目と金額を回答でそのまま確認できるのが良かったです。(紙の場合は記号で回答するため、誤りに気付きにくい。)

ネット試験のデメリット

筆者がメリットの方を多く感じているので、あまり参考にならないかもしれませんが、以下のようなものが考えられると思います。

問題用紙に書き込めない

問題が画面上に表示されていますので、問題文に書き込みができません。大問2、3のような、各修正事項を仕分けをして結果を回答欄に書き込むようなタイプの問題では問題文に直接書き込めた方が文の読み飛ばしや見間違いは減りそうです。ネット試験では渡されたメモ用紙にしか書き込みができませんので、問題番号を打ってどの問題にどの仕分けが対応しているかを書く(後で読み返しても分かりやすいように)必要があります。

パソコンでの文字入力に不慣れだと回答に時間がかかってしまうかも

パソコンの文字入力に慣れていないと入力に時間をとられ、実力を発揮できないかもしれません。文字の入力に慣れていない人は勉強と合わせて文字入力の練習もしておく必要があります。数値だけでなく文字の入力(棚卸減耗損、商品評価損、等)がある場合もありますので、ローマ字入力も練習しておいた方が良いです。

私が試験時に感じたのはテンキーの入力に慣れていればもっと早く数値を入力できたかも、という点です。私はノートパソコンしか持っていませんでしたので、数値のみを入力する場合はキーボード上部の横並びの数字のキーを押しています。試験ではテンキー付きのキーボード(デスクトップパソコンに接続する一般的なもの)が用意されています。キーボード上部の横並びの数字のキーで入力することも可能ですが、テンキーで入力できると電卓のように数値を入力できるので、試験の効率が上がるかもしれません。

ネット試験を受ける流れ

  1. CBTSの認定CBTテストセンターで受験の予約をする必要がありますので、下記サイトにてアカウントの登録をしてください。https://cbt-s.com/examinee/examination/jcci.html
  2. 上記サイトにて作成したアカウントでログイン、受験日、テストセンターの場所を選び、受験日の予約、支払いをします。
  3. 受験日当日は予約したテストセンターに予約時間の10分~30分前には到着するように向かいます。テストセンターでは予約時間より遅れた場合は受験ができない可能性がありますが、予約時間より早く開始する分には問題ないようなので、早く始めたい場合は予約時間になる前に着席することも可能です。(私が予約したテストセンターはそうでしたので、予約時間よりも15分前には私は試験を開始していました。)
  4. 画面の操作は入室前にスタッフの方が説明してくださるのでその通りに実施します。問題を解き終わったら各大問の取得点数と合否が画面上に瞬時に表れます。合否に関係なく印刷ボタンをクリック。(この動作も事前に案内があります。)
  5. 退室をして受付に行くと、結果が印刷された用紙を受け取ることができます。
  6. 合格した場合、合格証を発行するQRコードが結果の用紙に印刷されています。これを自分のスマートフォンなどで読み取り、合格証を確認できます。

このような合格証がpdf形式で表示されます。

ネット試験の難易度

実施されてまだ1年程度ということもあってか、問題のレベルは身構えていたよりも優しいと感じました。私は以下の記事で記述の通り、合格するための本試験問題集 日商簿記2級 2021年AW(秋冬)対策 (よくわかる簿記シリーズ)を使って勉強しましたが、この中の第9回以降のやや難易度が高い問題は出なかったといっても過言ではないと思います。

ネット試験は問題パターンがいくつか用意されていると考えられますので、もしかすると私がたまたま簡単な問題に当たっただけかもしれません。しかし私は一度ネット試験を落ちていて、なんと2回目に受けた試験で、大問2、3はほぼ同じ問題が出題されたことを実際に確認しています。問題パターンが複数あるとすればこれはかなりラッキーな例かもしれませんが、もしかするとまだ問題パターンが少ない可能性も十分有り得る思いました。

ネット試験で受験予定の方はできるだけ早めに受験すると合格の確率が上がるかもしれません。

日商簿記2級受験はネット試験の方が断然オススメ

上述の通り、日商簿記2級はネット試験がおすすめです。試験内容も様々なパターンが出てくると思いますので、先延ばしにせず、できるだけ早く、もし落ちたらすぐにまた再受験する。このやり方がおすすめです。

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