高専に通って感じたメリット・デメリットまとめ

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メリットには常に目が行きがち。学費も安く、就職率もいいとだけあって、お子さんを高専に通わせたい親御さんも多いですが、そんな高専にもデメリットはあります。
お子さんの意向も合わせてよりよい学校選択をするべきだと思います。また入学を考えてる本人も高専とはどんなところなのか、ある程度理解して入学すべきだと思います。5年間って、とても長いので。

ということで、実際に5年間通ってみて私が感じた高専の特徴を踏まえ、メリットとデメリットをご紹介します。

※すべての高専に以下の条件が当てはまるわけではありません。あくまでも参考(そういう高専もあるんだな、くらいで)としてお読みください。

学校が田舎にあることが多い

大阪や東京など、都会の高専はそんなこともないかと思いますが、大半は山の奥地や海側に建っていることが多いです。そのためアクセスが悪く通学が大変です。
また田舎なだけあって学校周辺にお店がないので、学校帰りにどこかによって帰ることもできません。

通学に車やバイクが使える

これも地域によって様々ですが、上記で説明した通りアクセスが悪い学校も多いので、バイクや車での通学が可能です。校内に駐車駐輪ができます。学校によってはバイクのみ可能の場合もあります。車やバイク好きには嬉しいですよね(あまり派手にいじったりすると注意はされますが)。

学科によってクラスの雰囲気や専門科目の難易度が異なる

工学科の学科と一口に言っても、機械科のような肉体派で男だらけの学科もあれば、建築科や科学系の学科は女の子が多めで活発だったり、情報系のようなオタクがたくさんいるような学科もあり、それぞれの学科で大きく雰囲気が異なります。また専門科目の難易度も違ってきます(学習内容の、合う合わないもあると思います)。自分が入った学科の雰囲気や勉強内容が合わないと、5年もの長い間非常に辛い思いをすることになります。在学中には学科変更ができる制度もあり、私の同級生は一人学科を変更したりもしていました。

高校一年生から専門科目を勉強できるが文系科目は疎か

高校1年生から専門科目を学ぶことができ、5年生になるにつれ、その比重は大きくなります。高い専門性が身に付く(?)ということで、求人数や高い就職率がそれを証明しています。私も実際に就職してみて、高専で学んだことが少しは役立っていると感じる場面はあります。また理系の学校ということもあり、専門科目でも使われる数学のレベルがかなり高いと思います。
逆に文系科目はレベルは低いです。入試問題からもそれは読み取れるかと思いますが、(数学は記述式なのに社会は選択式だったり..)入学してからも変わりません。例えば、日本史をやらないとか…それくらいには文系科目は重点を置かれていません。

評価制度が厳しく、高校課程から留年もありうる

高専は外部機関(日本技術者教育認定機構(JABEE))による評価を行っており、先生の慈悲で単位をあげることができません。そのため容赦なく16歳で留年し、高校一年生をもう一回やるということよくあります。精神的なダメージはかなり大きいでしょう。この結末で最もむごいのが、高校課程が制服着用の高専だった場合は19歳になってもまだ制服を着ているという状況が生まれるということです。そして、高校課程で留年してしまう人は、途中で他の高校へ移ったり、高校課程の3年間を終え、他の大学を受験し、学校を変えるといったパターンが多く見受けられます。どのぐらいの割合で留年性が出るかといいますと、私が通っていた高専は毎年30人に1人くらいは留年生がいました。大学受験がない分、評価が厳しいと言われれば、納得せざるをえないというところでしょうか。

校風は自由だが交流は疎遠

校内は大学生と高校生が混在している状態なので、校則や校内の雰囲気は高校というよりは大学という感じでかなり緩いです。私も高専三年生(高校三年生と同等)のときには染髪していました。高校にしては校則が緩いという印象です。このように校風が自由ということもあり、デメリットとしては部活動や学校行事への参加率が低いことです。参加していてもやる気がない。部活は幽霊部員も多いし、学校行事も一部のやる気のある人が頑張っているという状態。高校時代の熱い青春なんてものはどこにもありません。この時だけ体験できる、一生涯仲良くする友達ができたりだとか、人生にとって大切な時期だと思うのですが..。

それから高専は学区に関係なく受験ができるため、生徒同士の家が遠距離ということもあり、学校帰りや休日に遊びに行くようなこともほとんどありませんでした。

校内が閉鎖的

高専というと、高校でもなく大学でもないというところで、外部の学校や学生との交流がほとんどありません。交流があるのはそれぞれ実家のある地元だけになるかと思います。さらに大学受験をする必要もないのでどんな大学があってどこにあるとか、センター試験の仕組みとか、そういう情報が一切わからない(知る必要もないし校内で誰も話さない)ため外部の同世代との交流がどんどんなくなっていきます。自ら動くタイプな人でなければますます閉鎖的な毎日を過ごすことになるでしょう。

高校生だけど補習補講なし 高校生でも長期休みは異様に長い

朝課外なんて高校ではよくある話でしょうか。私が通っていた高専では朝課外はありませんでした。理由は遠方から通っており、通学に時間がかかる学生が多くいるためです(受験に学区が関係ないことから、他府県から受験する人もたくさんいた)。かくいう私も実家と学校の位置関係が県の端から端だったので、寮に入っていました。さらに長期休み中にある補講などもありませんし、休みが異様に長かったりします。私は春1ヶ月、夏1.5ヶ月、冬2週間でしたが、もっと偏差値の高い高専は秋休みもあったと聞きます。高校生にはうれしい話ですね。

高専病にご注意

“高専病”ってご存知ですか?色々な意味があるのですが、高専は男子生徒が多いので少人数の女子生徒が異様にかわいく見えることや、モテた女子が自分がかわいいと勘違いすることや、はたまた男がかわいくみえてくる…といった状況を指す言葉です。

大学にしては学校に拘束される時間が長い

高校としてみると自由な校風が、良い点に感じられますが、大学としてみると、大学は自由な校風のところがほとんどですから、高専の自由な校風というメリットはあまりメリットでなくなるわけです。逆に、1年生から5年生の5年間、朝から夕方までみっちり授業が詰まっていますので、普通の大学生よりも学校に拘束される時間が長くなります。
普通の大学生のような自由な時間を過ごすことはできません。

高専の5年課程を修了すると様々な進路選択ができる

高専の5年課程を修了すると、就職または専攻科というさらに2年間の課程を受けるか、他の4年生大学の3年生へ編入することができます。
編入では大学に高専からの編入枠というものが設けられており、これを目当てに高専に入学する人もいるくらい、難関大学であっても一般に受験して入学するより入りやすいと言われています。また実際に編入した同級生からは、大学生のレベルが低く、こんなこともわからないの!?と思うことがあるという話を聞きます。それだけ高専のレベルは高いということなのでしょうね。

就活がラク

今は求人数が上がっているので珍しくないかもしれませんが、学校に対して1人あたり何十社も求人がきます。学校から推薦をもらって1社ずつ受けることができ、ほとんどの人は1社目で内定をもらうことができます。ただし推薦をもらっているため内定を辞退することはできません。私も学校から推薦をもらって2社目で内定をもらいました。(1社目は練習のために時期の早い一般で受けて、見事に一次試験で落ちました。)
大学生は何社も並行して受けているので本当に尊敬します。

学費が安い

親孝行になれます。

女で高専に行くと、在学中も卒業後も何かと重宝される

在学中はもちろん、女子が少ないので、女子は若干(いい意味でも悪い意味でも)特別扱いされたことはあったかと思います。
さらに、これは転職活動をしていたときに私が感じたことなのですが、高専に通っていました、ということを伝えると、珍しいですね!すごいですね!と、かなり好印象に受け取ってくれる会社が多かったと感じました。女性活躍推進とか言われている時代ですから会社としても女性社員を増やしたいというところも多いでしょうし、工学科や理系を募集しているところに女性が希望を出すということ自体が珍しいからだと想定しています。レアキャラになれます。

まとめ

メリット

・自由な校風
・休みが長くて補習・補講がない
・大学受験がない
・就職がラク
・大学編入が比較的容易
・学費が安い

デメリット

・青春とかそういうのはあんまりない
・大学生になっても朝から夕方まで学校に拘束される
・専門科目やクラスの雰囲気が合わないとしんどい
・外部と疎遠になる

高専はメリットもデメリットもあるということをご理解いただけたでしょうか。すべての高専に当てはまるというわけではないかと思いますが、高専への入学を考えている方は一例としてご参考にしていただけたらと思います。

ちなみに私は高専に通うことはあまりお勧めはしません(笑)。実際に通ってみて、あれもこれもできなかったな、と後悔していることがかなりあるからです。
部活に燃えたり、学内のイベントに燃えたり、みんなで団結して、一生懸命高校時代を過ごしたかったなと(笑)
そういう経験って、本人がそのわずかな時期にしか体験できないことなので、通っていた本人としては、やはり普通の高校に行けばよかったなと思っています。
また就職が容易でも給料が良いわけではありません(一般的には短大卒業扱いになる)から、大学で自由に時間を過ごせて、入社したら私よりも給料が2、3万円も高いなんて、と思うと、私も大学に行っておけばよかったなあと思いますね(この点は入社して働いてみないとわからないところではあるので、結局は運にはなりますが)。高専での勉強の日々は楽なものではありませんでしたから..

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